曦瑶

「陳情令」金光瑶と藍曦臣についての彼是

2022-01-01から1年間の記事一覧

阿瑶と阿松

阿瑶の母孟詩に対する深い敬愛、異母妹と知った後でも決して遠ざけること無く身近に置き続けた秦愫への情、そして生涯白月光として敬い続けた曦臣への情を思うと、阿瑶という人は、決して愛を持たない人間ではなかったと思う。青楼時代に恩を受けた思思の命…

曦臣の「執着」

私は今まで「陳情令」「魔道祖師」の中で青蘅君が最もヤバい男なのだと考えて来たけれど、「陳情令」吹替版を見た後で少々想いを新たにした。青蘅君は、自分との出逢いが青蘅夫人の人生を変えて仕舞った、半ば強引に雲深不知処に連れ帰ることで彼女を彼の師…

瑶琴寄恨生

以前twitterで金光瑶の剣「恨生」の文字が含まれる漢詩の一節「瑶琴寄恨生」をあげておられる方がいて気になっていた。唐代の女流詩人魚玄機の「寄飛卿」という詞だ。魚玄機は、娼家に生まれ見目麗しく詩才に優れ、金満家の妾になり、その後女道士となった。…

朝顔とヘメロカリス

阿瑶と曦臣の絵柄の花は、阿瑶が青の朝顔、曦臣がオレンジのヘメロカリスだ。青の朝顔の花言葉は、「短い愛」「儚い恋」、つるが巻き付いて伸びることから、「私はあなたに絡みつく」「固い絆」という意味もある。オレンジのヘメロカリスは、花が一夜限りで…

「陳情令」「魔道祖師」の母親達

陳情令、魔道祖師の世界における女性達は、産まれ育ち、そして誰と結ばれるかで一生が決まるのだと思う。まず孟詩。孟詩は、没落家の子女できちんとした教育を受けた娘が苦界に身を沈められたという風に考えているが、妓女の身で独学で学んだのかもしれない…