曦瑶

「陳情令」金光瑶と藍曦臣についての彼是

金光瑶テーマ曲「多恨生」


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ダイナミックな、正に金光瑶の人生そのものと言える曲。
”君は八歩美人に言われているが 誰も君の本当の顔を知らない”
”どれだけ細かくてもどれだけ重くても跡を残さない
全ての人生を葬る 名を冬に隠す
どれだけ言葉を慎んでもどれだけ自分を嘲笑っても
運命には逆らえない

誰かは君の本当の顔を知りたいのか
誰かは”


藍㬢臣は、金光瑶が覆い隠していた闇を気づかなかった。
いや、あえて見ようとしていなかったのではなかろうか。
表面の美しさ・優雅さだけを尊重していた。
金光瑶を信頼していたのだと言えば、それは聞こえは良いかもしれないが、
実際のところ藍㬢臣は、自分の都合の良いように解釈していたのでは?

という気がする。
金光瑶にとっての真実は、
父を殺し、兄弟を殺し、友も妻も子さえも殺し、
この世の悪の全てを為そうともただ藍㬢臣だけは、
害そうとは思わなかったというその一点だったのに、
それを信じなかった。
聶懐桑の復讐を最も残酷な方法で完了させて仕舞った。
金光瑶が生涯唯一敬愛した藍㬢臣の手で命を奪うという形で。
最愛の兄の死の真相を知ってから、長い年月を掛け、
無能者を装い、綿密に計画を仕掛け、
自らの手を汚すことなく仇を打ち遂げた。
それは本当に「正義」なのだろうかなあと思う。
金光瑶を喪って初めて藍㬢臣は、
何故自分は、金光瑶の悪に闇に気づけなかったのかと自問自答したことだろう。
金光瑶の胸に剣を突き刺した感触、滴り落ちる血、

彼のぬくもり、それらを思い出すとき、
藍㬢臣は、どれほどの痛みに苛まれることだろう。

金光瑶の悲劇は、生まれ育ちの悪さも勿論あるだろうが、
雲深不知処での藍㬢臣との出会いが大きな切欠になっているのではなかろうか。
藍㬢臣に認められたい。地位と名誉を得て、出来ることならば
藍㬢臣と並び立ちたい。
なまじ能力があるがゆえに野望はどんどん膨らんで、
そして「娼妓の子」という地雷の危険性もどんどん力を増して、
金光瑶は決して後戻りできない道を暴走していく。
誰にも止められはしなかっただろう。
哀しい毒に彩られた人生。
金光瑶よ、あなたは美しい。

 

 

 

 

謙虚であればあるほど、恐ろしくて手が出せない。
誰かは虚栄の街を束縛するのか
雄弁であればあるほど、貧乏であればあるほど、空虚だ。
美人なのはわかるけど、どんな顔してるのかわからない。

みんなの前では誰が無罪なの?
嘘をついて馬鹿を演じるのは誰だ?
誰がぬくもりで痺れさせてるんだ?
愛憎はギャンブルみたいなもんだから
一発勝負

名運を縛る者
誰が芝居をするんだ?
誰が世界を理解しているのか?
音と色が骨に突き刺さる。
城壁を建てる

月は緋色に輝く。
喧騒の中に 威嚇するような存在がいる
香ばしい夢のよう。

謙虚であればあるほど、恐ろしくて手が出せない。
誰かは虚栄の街を束縛するのか。
雄弁であればあるほど、貧乏であればあるほど、空虚だ。
美人なのはわかるけど、どんな顔してるのかわからない。
誰が理解しているのか?

腐って生まれてきたのは何なんだ?
運命ってなんだ?
道が違うってどういうこと?
自分の信者になった方がいい。
天地を行く

名声と富に自分を縛り付けたのか
偉大な脚本家になるんだな。
あなたは世界を理解した。
音と色が骨に突き刺さる。
城壁を建てる

月は緋色に輝く。
喧騒の中に 威嚇するような存在がいる
香ばしい夢のよう。

謙虚であればあるほど、恐ろしくて手が出せない。
誰かは虚栄の街を束縛するのか。
雄弁であればあるほど、貧乏であればあるほど、空虚だ。
絶妙に優しくて穏やかな方だ。

濃くて、深くて、パステルで、淡々としている。
一生ものの置物を作るよ 匿名の冬

多くの諌め、多くの自己皮肉、そして人生の急ぎ。

(どれだけ細かくてもどれだけ重くても跡を残さない
全ての人生を葬る 名を冬に隠す
どれだけ言葉を慎んでもどれだけ自分を嘲笑っても
運命には逆らえない)


あなたの素顔を知りたい人はどれだけいるだろうか?
理解したい

 

 

謙虚になればなるほど怖くなる 触るのに忍びない
無情を凍りづけ 感動させるまで演じる
口上手になればなるほど言葉が貧しくなる 虚しい穴に注ぐ
君は八歩美人に言われているが 誰も君の本当の顔を知らない

誰かは群衆の前に無実のふりをするのか
誰かは嘘の中で知らんぷりするのか
誰かは慰めで鈍感にさせるか
愛も恨みもまるでギャンブル
乾坤一擲

誰かはバニテイフェアを桎梏にならせるのか
(誰かは虚栄の街を束縛するのか)
誰かは戯曲の脚本を書くのか
誰かはこの世を知り悟るのか 声も色も肌と骨に刺さる
城を建て
赤く染める清い月
騒ぎの中に暗流が隠れている
まさかまるで香ばしい夢みたい

謙虚になればなるほど怖くなる 触るのに忍びない
無情を凍りづけ 感動させるまで演じる
口上手になればなるほど言葉が貧しくなる 虚しい穴に注ぐ
君は八歩美人に言われているが 誰も君の本当の顔を知らない
誰でも分からない

生まれながらの朽木なんて
悲しい運命もう決まっているなんて
この道は平らでないというより むしろ自分の信者になれ
各地を走り回る

君はバニテイフェアを桎梏にならせた
君は戯曲の脚本を書いた
君はこの世を知り悟った 声も色も肌と骨に刺さる
城を建て
赤く染める清い月
騒ぎの中に暗流が隠れている
まさかまるで香ばしい夢みたい
Oh-ha-ah-aah
Aah

謙虚になればなるほど怖くなる 触るのに忍びない
無情を凍りづけ 感動させるまで演じる
口上手になればなるほど言葉が貧しくなる 虚しい穴に注ぐ
君は八歩美人に言われている 従容としている

どれだけ細かくてもどれだけ重くても跡を残さない
全ての人生を葬る 名を冬に隠す
どれだけ言葉を慎んでもどれだけ自分を嘲笑っても
運命には逆らえない

誰かは君の本当の顔を知りたいのか
誰かは

 

 

 

「多恨生」南京コンサート 字幕

謙遜であればあるほど不安になる
無情を隠して多情を演じる
弁論が上手ければあるほど言葉に詰まる
八方美人の裏に知られざる素顔

大勢の前で無実を装う
何食わぬ顔でうそぶく
猫を被り愛も恨みも大博打の如く
ありったけを賭ける
名利を桎梏に変える
知恵を計略に活かす
人生を悟った 本心を胸に隠し
城壁を築く

皎月に緋色が滲む
騒然の中に潜む危険
美しき夢の如し

謙遜であればあるほど不安になる
無情を隠して多情を演じる
弁論が上手ければあるほど言葉に詰まる
八方美人の裏に知られざる素顔
誰も判らぬ

生まれつき無能だとか
劫になる宿命だとか 間違えたとか 
いっそ自分の信者になって
天地へ赴く
名利を桎梏に変える
知恵を計略に活かす
人生を悟った 本心を胸に隠し
城壁を築く

皎月に緋色が滲む
騒然の中に潜む危険
美しき夢の如し

謙遜であればあるほど不安になる
無情を隠して多情を演じる
弁論が上手ければあるほど言葉に詰まる
八方美人余裕綽々
きめ細かく無関心を隠す
自分を蛹に寒い冬を過ごす
慎み深く人生を活きる

君の素顔を知りたがる人は何人か
わかって欲しい

 

「多恨生」(憎しみに生きて)

恭しく恐れるほどに 触れたくなる
一歩先を読む  凍てついた無情
弁舌を尽くし  言葉に窮するほど
飢えた愛
誰が知るのか  媚態の裏にある顔
誰が無辜を装い 嘘を塗り固める
逃避の末の虚像 愛と憎しみを賭け
一世一代の勝負

誰が名利を手に入れ
謀略に知恵を磨き
残虐さを悟る
名声と欲に魅せられ
築き上げた陰謀の城

月の輝きは血のごとき紅
喧騒の影でうずめく陰謀に
美しき夢を見いだす

恭しいほど恐れを抱き 触れる勇気もない
一歩先を読む  凍てついた無情
弁舌を尽くし  言葉に窮するほど
飢えた愛
誰が知るのか  媚態の裏にある顔
誰が知る?

運命に見放され 悲運が訪れようと
別離が避けられずとも
いっそ自分の信徒となりて
天地を駆け巡る
誰が名利を手に入れ
謀略に知恵を磨き
残虐さを悟る
名声と欲に魅せられ
築き上げた陰謀の城

月の輝きは血のごとき紅
喧騒の影でうずめく陰謀に
美しき夢を見いだす

恭しいほど恐れを抱き 触れる勇気もない
一歩先を読む     凍てついた無情
弁舌を尽くし     言葉に窮するほど
飢えた愛
動じることのない  媚態の裏にある顔

綿密に慎重に    野望を秘める
仮の姿の裏で    悪の糸を引く
己を戒め自嘲し   死に急ぐ
一体誰が知りたいのだろう
その真の顔を

 

「多恨生」 南京 赤箱

謙恭ほど恐縮になる
触れる勇気がない
無情を凍らせ優しさを演じ
喋るほど言葉が出ない
空洞を培う
八方美人のあなたの
真の姿はなに
罪のないふりをして
無知な嘘をつく
優しさで隠す
愛憎も
イチかバチかとする
名利に囚われ
澄んだ心で劇を演じ
まるで人生を悟ったかのよう
色も声も骨の髄まで刻む
城府を設けて

月の明かりに血の臭い
鬼謀を騒ぎに隠す

謙恭ほど恐縮になる
触れる勇気がない
無情を凍らせ優しさを演じ
言い訳をしようとすれば言葉が出ない
空洞を培う
八方美人のあなたの
真の姿はなに
誰が解る

何が生まれつきの馬鹿だ
何が運命は定められただ
道は違えど
自分だけを信じよう
天地へ赴く
名利を桎梏に変える
人生を悟り
色も声も骨の髄まで刻む
城府を設けて

月の明かりに血の臭い
鬼謀を騒ぎに隠す

謙恭ほど恐縮になる
触れる勇気がない
無情を凍らせ優しさを演じ
言い訳をしようとすれば言葉が出ない
空洞を培う
君のような八方美人
いつも余裕ぶって
どれほど綿密どれほど深く

全て粉飾して
生涯を俑に隠す
匿名の寒冬
言葉を戒め自分を笑う
死に急ぐ
一体誰が知りたいのだろう
だれ

 

「多恨生」原文

愈謙恭 愈惶恐 不忍觸碰
將無情冰凍 演繹至動容
愈善辯 愈詞窮 澆灌空洞
道你八面玲瓏 誰知你真容
 
誰在眾人前作無辜
誰在謊言裡扮糊塗
誰在用溫存來麻木
愛與恨 都似豪賭
一擲孤注
 
誰將名利場化桎梏
誰將玲瓏心排劇目
誰將那人間也領悟
聲與色 刺入肌骨
搭建城府
 
皎月滲透出猩紅
喧囂之中暗藏洶湧
竟如芬芳的美夢
 
愈謙恭 愈惶恐 不忍觸碰
將無情冰凍 演繹至動容
愈善辯 愈詞窮 澆灌空洞
道你八面玲瓏 誰知你真容
誰懂
 
說什麼天生為朽木
說什麼命定成劫數
說什麼此道多殊途
不如做 自己信徒
天地奔赴
 
你將名利場化桎梏
你將玲瓏心排劇目
你將那人間也領悟
聲與色 刺入肌骨
搭建城府
 
皎月滲透出猩紅
喧囂之中暗藏洶湧
竟如芬芳的美夢
 
愈謙恭 愈惶恐 不忍觸碰
將無情冰凍 演繹至動容
愈善辯 愈詞窮 澆灌空洞
道你八面玲瓏 一派從容
 
多細密 多深重 粉飾無衷
將平生作俑 匿名寒冬
多誡言 多自嘲諷 天命匆匆
又幾人願知你真面容
願懂