曦瑶

「陳情令」金光瑶と藍曦臣についての彼是

遠い天の果てで

#君・僕・死で文を作ると好みがわかる、そのお題で、

私は、「死は、僕と君を隔てることは出来ない」と書きました。
けれど、連想したのは、
「君と僕は過去と未来よりも強く結ばれて
未来永劫に出会い続ける」という、詩の一節でした。


原作で、孟瑶と藍曦臣が出逢うのは、
雲深の不知処が焼き討ちに逢って、藍曦臣が
貴重な書物を持って一人逃げ延びた先の事でした。
アニメで「洗濯」の描写が出てくるところから、
それはどこかの川辺かもしれません。
孟瑶と曦臣が水を汲む、そんな情景があったかもしれません。

阿瑶と曦臣、その奇跡のような出逢いで、
運命の恋が芽生えたのだろうと思います。

長い年月を経て、一旦は悲劇に終わるその恋は、
死によって隔てられることは無いのです。
記憶があろうとなかろうと、阿瑶と曦臣は、
未来永劫に出逢い続ける、
そんな未来を私は、夢見ているのです。


青木景子さんの詩集『風の中の少年たち』に収められた

「遠い天の果てで」
僕らは
はじめて
会ったときに
遠い天の果てで
水を汲む未来を知っていた

そうして次に
生まれた僕らも
遠い天の果てで
水を汲むのだね。

それは何色の水か
わからないけれど
生命のように美しい
はじまりの水

君と僕は
過去と未来よりも強く 
結ばれて
未来永劫に 
出会い続ける