曦瑶

「陳情令」金光瑶と藍曦臣についての彼是

結婚したのか俺以外の奴と

twitterで「結婚したのか 俺以外の奴と」というフレーズが流れて来て、
その後に続く「お前と結婚するのは、俺だと思ってた」
というセリフを合わせて思うのは、
阿瑶から秦愫と結婚することを告げられた時の曦臣の心境はどうだったろうかという点だ。
射日の征戦で温若寒を討った功績により阿瑶が金家に迎え入れられた後も、
出自の所為で父光善や金夫人、金子勲等から決して良く扱われていたわけで無い事は、
曦臣も承知していた節がある。
けれど金家の重臣である秦家の息女秦愫と阿瑶が恋仲になっているとまでは、
曦臣は、知らなかったのではないだろうか。
曦臣の方は、弟忘機の魏嬰への、後の夷陵老祖への情を、かなり詳しく
阿瑶へ話していた風であるのに、阿瑶の方は、自分の恋愛事情を
曦臣には、逐一報告することは無かったろうと思う。
何故か。
私は、「曦瑶」と騒いではいるが、最後の最期まで曦と瑶二人の間に、
「愛」の概念が無かったろうと思っているからだ。
阿瑶は、曦臣を清廉で高潔な白月光として崇拝し尊重し、
曦臣は阿瑶を穏やかに慎ましく努力する慈しむべき義弟と捉えていたのだと考える。
だから阿瑶に秦愫との結婚を伝えられた時、
直ぐ心から祝福したろう。
けれど心の奥底で、己がずっと慈しみ守っていくべき存在だと思っていた者が、
自分の手の内から去って行くような淋しさも感じたのでは?と感じている。

原作での雲深不知処襲撃から逃れた曦臣を阿瑶が救った時、
二人の間に恋が産まれたのでは?という妄想SSも書いた事があるが、
曦臣のあの性格では、即プロポーズしないとは考えられない。
一度契った曦臣という者がありながら、阿瑶が秦愫に手を出すとも考えられない。
まして曦臣も阿瑶も「不倫」には、決して至らないと思う。

曦臣と阿瑶の幸せを考えると、百年封印が解けるのを待つか、
強引に封印を解いて棺を開けるか、とんでもタイムスリープを使うか、
相当苦労するしかない。
「結婚して幸せに暮らしました」っていうハッピーエンドは、難しい。