曦瑶

「陳情令」金光瑶と藍曦臣についての彼是

金光瑶専用藍氏通行玉牌

 

第43話終盤で金光瑶が藍曦臣の許を訪れ、
「効力が切れて仕舞いましたので」と返そうとした、
藍氏通行証は、金光瑶専用の玉牌でした。


設定集に載っている通常の通行証は、簡素なものだから、
いかにこの金光瑶専用の玉牌が手の込んだ代物かが判る。
使われている素材はまずマグネサイト(ハウライト)。
安心と安定をもたらす「平穏・叡知」を象徴する石だそうです。
他人の意見に耳を傾け、周囲の人の存在を素直に受け入れ、
良い人間関係を築く効果が期待できるのだそうです。
相手に対して、恐れずに自分を表現できるようになり、
人に対するネガティブな感情や、不満による怒りをしずめ、冷静さと洞察力を取り戻す。
心身を清らかに保つことができるようにサポートする。

そして翡翠
非常に格の高い「仁・義・礼・智・勇」の五徳を司るとして珍重された石で、
「魂のステージ向上」「魂のレベルが磨かれる」人間関係を潤滑にし、
願いを叶えるとされたようです。

図案は、龍と雲でしょうか。虎にも見えて来ました。
一体何なのでしょう?

姑蘇藍氏 家紋 巻雲紋は、

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藍曦臣は、阿瑶の脆さを見抜いて気遣ってくれていたのですね。
それなのに、ああ。
この玉牌を受け取っておきながら、何故阿瑶は、この宝石に込めた
藍曦臣の想いに考えが及ばなかったのでしょう。
藍曦臣の信頼を利用して、禁室に忍び込み「乱魄抄」を盗み出し、
聂明玦殺害を実行してしまう。
阿瑶は、最期、「あなたを害そうとだけは思わなかった。」と言い切ったけれど、

藍曦臣にしてみれば、この聂明玦殺害に関して、阿瑶を信頼して、
藍家直伝の「清心音」の教授、(暗器「琴弦」は阿瑶が禁室から盗んだ可能性ありか)
直に阿瑶に授けただけに、事実を受け止めるにはあまりに大き過ぎる衝撃だった筈です。
阿瑶を信じていたかった。けれど次々に明るみに出る数々の証拠は、
もはや疑うべくもない。
事ここに至ってようやく曦臣は、雲深不知処に結界を張り、
金光瑶の出入りを禁じたのですが、全て自らの悪の所業の結果とは言え、
藍曦臣に拒まれたと知った時の阿瑶の悲嘆を思うと哀れです。
藍曦臣にだけは、己の悪を知られたくなかった。
藍曦臣の信じる理想の自分であり続けたかった。
決して以前のような関係には、戻れない。
聂明玦の葬儀を執り行うことを曦臣に告げ、
「大哥に逢いたいですか?」と尋ねる阿瑶の表情は、
不安と怖れと諦めとがないまぜになったような、何とも複雑なものだった。
去っていく阿瑶の後ろ姿、見送る曦臣。
何とも切なくやるせなかった。

永訣の時が刻一刻と迫って来ているかと思うと堪らないです。

 

 

≪ 注≫

金光瑶が藍曦臣の許を訪れた折りの言葉を無意識のうちに

ある方の考察から拝借しておりました。

『効力が切れたので』とすべきところを、その方の書かれた

『期限が切れたので』と使ってしまいました。

大変ご迷惑をお掛け致しました。

申し訳ありません。

以後このようなことの無いよう、気を付けます。