曦瑶

「陳情令」金光瑶と藍曦臣についての彼是

忘れ得ずして

自信が無くてどうしても手を挙げることが出来ずに、「自分だけの妄想にすべき」とチマチマ書いておりました。「忘れ得ずして」というタイトルです。思い留まって良かった。やっぱり私、激しくズレています。そのうちにpixivに載せる積りでおりますが、このタ…

金光瑶の願い(曦臣の崩壊から再生へ)

藍曦臣がそれまで信じて来た、守ろうとして来た世界は、観音廟で、崩壊したのだろう。藍家の厳しい戒律を当然の事として固く守り、己を律し、それと気づかぬうちに感情を封じ込め、清く正しく生きて来た筈の曦臣は、金光瑶の悪事が暴かれ、己の剣で光瑶を死…

金光瑶の父性と母性

各国の方々が創作されたXIYAOの大海を探索し続けているのだけれど、想像以上に金光瑶が子を産んでいる事に驚く。金光瑶が転生して女性に為ることもあるし、女性が献舎して金光瑶の魂が呼び出されることもある。女性となった金光瑶は、藍曦臣と出逢い、幾多の…

阿瑶のベルトと衣装

昨日Twitterでこの方の記事「金光瑶のベルト」を読ませて頂いて非常に感銘を受けた。 孟瑶のベルトがはっきり映るのは、この雲深不知処での孟瑶と曦臣との別れの場面だ。次は、孟瑶が聶氏の副使として薛洋を引き取りに訪れる場面。 その後、孟瑶が聶氏を追放…

なぜ感情 こんなにも与えたの?

Archive of Our Own(みんなのアーカイブ)での私のIDは、cranberryheavenです。各国の皆様による「魔道祖師」「陳情令」の様々な創作を楽しませて頂いています。何故「cranberryheaven」という名前にしたかというと、吉井和哉のアルバム「The Apples」収録…

遠い天の果てで

#君・僕・死で文を作ると好みがわかる、そのお題で、 私は、「死は、僕と君を隔てることは出来ない」と書きました。けれど、連想したのは、「君と僕は過去と未来よりも強く結ばれて 未来永劫に出会い続ける」という、詩の一節でした。 原作で、孟瑶と藍曦臣…

藍曦臣の涙

ドラマ第五十話、藍曦臣が金光瑶の胸に朔月を突き刺してしまった後、阿瑶は、最初に聶懐桑が長年己を欺き復讐の計画を練り続けてきた事を、ようやく知って聶懐桑を詰りますが、その後は、藍曦臣に向かって、自分は、長年あなたに尽くしてきたじゃないか、何…

阿瑶は、ファム・ファタールなのか

阿瑶は、曦臣のファム・ファタールなのか?ファム・ファタールが、「運命の相手」というならば、確かに阿瑶は、曦臣のファム・ファタールだろう。けれど、「相手を破滅させる魔性の存在」という意味では、どうだろう。確かに阿瑶は、その死によって曦臣に、…

金光瑶が金鱗台大階段上で思うのは

阿瑶は、自分を不幸だと捉えていたのだろうか。偉大な父親に認知されない妓女の息子。どんなに功績を挙げて父親の家系に入れて貰えたとしても 決して息子としてではない。あげくにやっと出自を蔑まぬ女性と結婚出来ると思えば、それは父親が部下の妻を襲って…

聶明玦と金光瑶、二人の棺

ドラマ「陳情令」金光瑶の最期は、「聶明玦、私があなたを怖れると思うか。」と意を決して、棺へと走り込む場面でした。その先、金光瑶がどのように絶命したのかと考える時、あり得ないことかもしれませんが、阿瑶は、頭と手足、胴体を縫い付けられた聶明玦…

金光瑶を花に喩えると

以前、斂芳尊と呼ばれたからには、さぞ芳しい香りだったのだろうと、金光瑶に花の香りを考えて浮かんだのが、臘梅(蝋梅)でした。12月から2月頃にかけて蝋で出来たかのような黄色い花を咲かせる甘いよい香りのする蝋梅。少し俯き加減に咲く様子から花言葉は、…

曦臣は、阿瑶に何を夢見たか

このブログを「曦瑶」と名付けたからには、藍曦臣と金光瑶(孟瑶)の関係を徹底的に考えたいと思っています。観音廟事件の後の藍曦臣が気がかりで堪らず、解決策がないものかと海外の二次創作も探し始めました。それぞれ素晴らしい作品が多かったですが、昨…

月に想う

曦臣が阿瑶に手紙を書くとしたら、の続きです。最初に訪れるであろう、悔しさ怒り、次に訪れるであろう、後悔と謝罪、深い悲しみ、その後は、阿瑶との楽しかった美しい思い出だと思うのです。阿瑶と過ごした長い年月、その中には、きっと二人だけの掛け替え…

曦臣が阿瑶に手紙を書くとしたら

絶望の淵に佇む曦臣がどうしたら救われるのかを考え続けているのですが、リルケの詩の一節『すべてを経験せよ 美も恐怖も 生き続けよ 絶望が最後ではない』を思い浮かべました。阿瑶を喪った曦臣は、かけがえのない存在を失くして仕舞ったのですが、引き換え…

阿瑶と藍曦臣、二人の生と性

ドラマの登場人物の「性」について彼是考えた挙句にブログを、書いてしまう自分は、相当いかれてると自分でも思います。ただの萌え好きな感想です。阿瑶は、あの作品世界の中で、「性」の問題から見れば、被害者の立場だったと思うのです。妓楼で妓女が子供…

阿瑶と藍曦臣、二人の空洞

私が金光瑶に完全に嵌ったのは、あのテーマ曲「多恨生」からなのだけれど、あの中で歌われる「空洞」、金光瑶の生涯は、結局阿瑶が抱えたブラックホールに呑み込まれたのだと感じています。彼の霧に覆われたような世界で唯一の光が、「白月光」と言うべき存…

「典獄司」

【老九門】典獄司 by 音頻怪物 Warden 金光瑶を演じた朱賛錦が撮影していた『老九門之青山海棠』が楽しみでなりません。朱賛錦が演じるのは、二月紅という京劇の人気女形かつ老九門のうち 「二爺」と呼ばれる宗主だということです。朱賛錦のインタビューで、…

藍曦臣テーマ曲「不由」

刘海宽 (Liu Haikuan) - Can't help (不由 ) 蓝曦臣 Lan Xichen | Official OST. Ver. 陈情令 ( The Untamed ) - YouTube 「訳詞」(翻訳機を使っているので不確かです、すみません) あなたは煙のように天涯を過ぎて世界の喧騒は昨日とは異なる嵐は雲の奥深…

金光瑶は、サイコパスホビットだったのか

金光瑶は、サイコパスホビットだったのか 「サイコパスホビット」とは、実に上手い喩えだとは、思うのですが、阿瑶を、サイコパスと言い切って良いのかどうか悩みます。サイコパスを良心の異常な欠如、極端な冷酷さ・無慈悲・エゴイズム・慢性的に平然と嘘を…

曦瑶ソング「飛鳥與魚」

”ALWAYS TOGETHER FOREVER APART” 剧版曦瑶 XiYao | 飛鳥與魚 Fish&bird (Fanvid) 歌詞の意味を知るとなお、切ない。 https://mojim.com/twy100156x21x28.htm

藍曦臣は何故死のうとしたのか

藍曦臣は、何故あの時金光瑶と共に死のうとしたのか。阿瑶は、胸の朔月を深々と差し込み、聶明玦の棺に血を垂らし、封印を破って死を覚悟した場面だったのです。そこで阿瑶は、藍曦臣に「一緒に死んで下さい。」と言った。人生最後の最期に、今まで封じ込め…

陳情令スピンオフ「乱魄」を見て

日本版放送を待ちきれずに、翻訳かけながら見ました。聶兄弟のスぺクタル活劇という印象でした。聶懐桑が完璧に姫で聶明玦はもう本当に頼もしく格好良い大哥です。武術の鍛錬を嫌い、優美な趣味に浸る弟懐桑を兄明玦が心から慈しんでいたことが判ります。聶…

藍曦臣の想い

金光瑶の死で最も衝撃を受けたのは、やはり藍曦臣に他ならないでしょう。石段に座り込んだ彼が聶懐桑へ呟く。「阿瑶が分からない… "私こそが彼の理解者”、それは私の思い違いで、改めて見極めようとしたが、今でもよく分からぬ」「曦臣哥…完全に理解するなど…

金光瑶の愛と死

日本語で観るのは、思っていた以上の迫力でした。翻訳で動画を見ていた時には理解できていなかった事、それは、藍曦臣が金光瑶の悪事を薄々気づいていたと、語った部分です。気づいていはいたが、苦渋の決断だと信じていたのだと。曦臣が己の信念にに片目を…

金光瑶の求めたもの、藍曦臣の想い

魏嬰と藍湛が乱葬崗に向かい、傀儡の大群を制圧した時、各生家の宗主達も後に駆け付けたけれど、そこに金光瑶と藍曦臣の姿は、無かった。夜狩りで金光瑶が怪我を負い、藍曦臣が治療に当たっているのだと説明されていた。勿論それは、阿瑶がこの危険な場面か…

金光瑶 その愛の果て

私が金光瑶に嵌まった切っ掛けは、この金光瑶の笑みだったのです。大階段を蹴り落とされたこの場面で何故彼は、笑っているのだろうか。それが私を金光瑶探求に駆り立てたのでした。この直前、金光瑶は、初めて聶明玦と本音でぶつかります。孟瑶として取り立…

金光瑶専用藍氏通行玉牌

第43話終盤で金光瑶が藍曦臣の許を訪れ、「効力が切れて仕舞いましたので」と返そうとした、藍氏通行証は、金光瑶専用の玉牌でした。 設定集に載っている通常の通行証は、簡素なものだから、いかにこの金光瑶専用の玉牌が手の込んだ代物かが判る。使われてい…

金光瑶と女性達「母孟詩と妻秦愫」

金光瑶の悲劇を考える上で、私は、ある時点まで阿瑶の父親である金光善が最大の原因だと考えていた。けれど物語が進むにつれ、母孟詩の存在が非常に大きかった事に気づかされた。 金光善の認知されない婚外子であること、母親が娼妓であることは、阿瑶の人生…

私的曦瑶ソング

吉井和哉「BELIEVE」 歌い出しが"君を失ってしまったオレはどうやら" ストレート過ぎますね。ずばり別れの曲です。通常良く歌われるのは"I believe in you"でしょうが、この歌は、君を愛する自分自身を信じるという歌です。阿瑶を想う藍曦臣の心情かと思えて…

改めて「多恨生」を考える

阿瑶の類い稀な能力「過目不忘」とは一度目にしたものは全て覚えている、一度目にした技を自分のものに出来るというものだ。 これまで自分は、受けた屈辱、痛み、苦しみ全てを忘れられないという事は、どんなに辛いだろうとしか、捉えられていなかったが、こ…